こんな時に、旅行かよ、アベノミクスの失敗

 世の中が、新型コロナウイルスの話題だらけで、すっかり気が滅入る、この頃である。メディアによって、新型コロナウイルスは、致死率が低いから、必要以上に大騒ぎする必要はない、という論調と、これは未知のウイルスなので、油断がならない、というニュアンスの論調とがあるが、簡単に言えば、若者にとっては、前者だろうし、シニアにとっては、後者だろう。1年、1年が、血がにじむように大切な一年なのに、この1年が、新型コロナウイルスによって、奪われかねないのだから、ことは深刻である。
 色々な、ご意見はあろうとは思うが、結論を書かせていただけば、タイトルの「アベノミクスの失敗」に尽きるだろうか。今回の、新型コロナウイルス騒動の最中に、メキシコへの旅行をしてきた。DSC00557.JPG出発ギリギリまで、いけるかどうかは、50%と踏んでいたのだが、結論だけを書けば、何事もなく、無事に帰国は出来た。旅行中のメキシコは、新型コロナウイルスの感染者は「0」だったが、ガイドの話では、調べれば、いる可能性が高い、とのことだった。果たして、帰国したら翌日に、メキシコにも感染者が出た。メキシコを旅行するにあたって、個人的に、「メキシコ史」を勉強した。その中で、メキシコには「ディアス時代」というものがあって、目覚ましい経済成長を遂げた。ただし、国民が、幸せになったか、というと、むしろ、貧富の差が激しくなり、やがて、メキシコ革命とつながっていった。この、ディアスが行った経済政策を、自分なりに「ディアノミクス」と称して、個人的な「メキシコの歴史」に紹介した。我が国の、アベノミクスと比較してみると、一つ共通点があった。それは、「他人の褌で相撲を取る」という手法である。ディアスは、外国資本を導入して、国を外国に売ったわけだが、アベノミクスの、根本の思想が、非常に似ている様に感じる。韓国の様に、人口の少ない国ならば、国を輸出オンリーにするのも、ある意味仕方がないが、日本の場合、「老いたる」とは言え、大国なので、本道の手段を取るべきだった。それは、国民を豊かにして、国内の需要に軸足を置くべきなのに、机上の数字にこだわり過ぎて、邪道に走ったのが、アベノミクスの本質だと思う。よく、巷間で、アベノミクスの成果として、言われることは、①株価の上昇②雇用の安定③インバウンドの拡大などが言われている。①については、あまり語られることがないのだが、外国人の株主が増えたことによるもので、ある意味、外国に国を売ったディアスに似ていると、言えなくもない。今や、株価は、外国人の手の中にあるので、外国人の顔色を伺う必要がある。典型的な例が、中国人の入国制限の変更だった。そもそも、政権は、入国を制限すると、外国人(主に中国人)の不評を買うと思っていたら、本当は、制限することが「評価される」ことに、遅ればせながら気がついた、というのが「事実」である。②は、ほぼ錦の御旗のごとく、これこそ、アベノミクスの成果、と言われるのだが、これは、アベ政権の前から、上昇の軌跡を描いていたものを、政権が、なぞっただけで、本質は、日本の「破局的な人口減、労働力減」に陥っているからである。③これこそ、唯一のアベノミクスの「成果」なのだが、準備をしないで、数字ばかり、煽ったものだから、「観光公害」が噴出していたのである。今回の、新型コロナウイルスが蔓延した元凶は、結果的にこの政策が、失敗したことを、示している。というのも、直前まで、政府が、「中国の、新春訪日」を歓迎していたことによる。ダッシュしたら、すぐには止まれないのは、子どもでも分かる理屈で、ここのところで、齟齬をきたしたことになった。そして、一番に許せないのは、「特措法」を無視したことである。そもそも、アべ政権が、延命しているのは、民主党政権のトラウマが唯一の、理由である。このことを一番に理解しているのが、アベ氏なので、「特措法」を作った、民主党政権の「手柄」にしたくない「一心」で、限りなく、「特措法」を無視した。そもそも、しなやかに、弾力的な運用するのが、アベ政権のおはこなのに、国難のこの時に限って、運用を逡巡し、「適用できない」とした。挙句の果てに、間を外したあたりで、「改正」をして、手柄にする算段なのだから、あきれ果てる。それはそれだが、遅れても、できることはやってほしい。

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