テーマ:読書

『さらばスペインの日日』逢坂剛著

 『さらばスペインの日日』は、逢坂剛氏の、スペインシリーズの最終章との新聞記事が出ていた。さぞ、図書館では、順番を待つのかと思ったが、そうでもなくて、直ぐに、読むことができた。実は、逢坂氏の、スペインシリーズの小説は、何冊か、読んではいたのだが、シリーズものとは、知らなかった。普通の小説であれば、①巻とか②巻とかの表示があるので、順番に…
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『重耳』宮城谷昌光著

 『重耳』は、図書館に行くたびに、面白い題名なので、気にはなっていたのだが、読んだのは、初めてである。きっかけは、『介子推』を読んだ中に、重公子が登場したことによる。重公子の名前が登場した時に、直ぐに重耳のことだと分かって、この本を読み終えて、直ぐに『重耳』全3巻を借りてきた。㊤㊥㊦の三巻の中では、㊥が一番面白く、2日ぐらいで、読んでし…
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日本文学百景の旅

 そろそろ終活を考える時期なのかもしれないが、先ずは、ぼちぼちと断捨離中である。本棚から、昭和50年発行、文藝春秋デラックス四季の詩情「日本文学百景の旅」というものが出てきた。今でいう、ムック本のはしりのようなものだ。日本の文学と、日本の旅行の両方を楽しむための本だったが、さすがに、今から、紹介されているすべての本を読んで、全ての土地に…
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『甘粕正彦 乱心の曠野』佐野眞一著

 いまどき「甘粕大尉」のことを、どれだけの日本人が知っているのだろうか。自分が、薄ら薄ら知っていた「甘粕正彦」についての話は、次の2点である。一つは、アナーキスト大杉栄を、大震災のどさくさで虐殺した。もう一つは、古代日本の謎とされている好太王碑の碑文を改ざんした下手人ということである。どちらの話も、はなはだ許すことのできない「話」なのだ…
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『光圀伝』冲方丁著

  『天地明察』でフィーバーした、冲方丁の新作である。光圀といえば、ご存じ水戸黄門様だが、実像は、意外に知られていない。もちろん、黄門様が、ドラマのように、全国を行脚した事実はないわけだが、小説を読んで、あのような物語を作りたくなるのは、何となくわかった。ドラマに登場する介さん格さんも、実在の人物であることが、興味深かった。光圀を理解す…
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『太公望』④

 最近の日中関係は、最悪である。特に、尖閣の領土問題は、正しい日本人は、「問題」と言ってもいけないのかもしれないが、現実的に大変である。ヨーロッパの報道では、第二のフォークランド紛争、と言われているようで、客観的にも深刻である。  最近の中国の、「ものいい」は、古代の中国に比べて、劣化しているのではないか、と思うことがしばしばである。…
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『太公望』②

 近ごろ、テレビはあまり見ないが、一応スイッチを入れた時に映るチャンネルは「1ch」ということである。しかし、最近は「BSP」ということが、多くなった。「BSP」で、必ず見る番組は、月曜19:30の「にっぽん百名山」ぐらいなものだが、朝ドラを7:30に見るのが、定着しているのが、一番の原因かもしれない。通常の番組がつまらなくなって久しい…
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『太公望』①

 どうも、恥ずかしい話なのだが、太公望というのは、「釣り人」の異称としてしか認識がなかった。中国の迎賓館の名前が、釣魚台というのは、どうやら、太公望ゆかりの名前らしいことも知ってはいたが、伝説上の話だろうと、思っていた。はっきり言えば、日本の教科書には、あまり登場しない人物であるからかもしれない。  中国の歴史といえば、四大文明の一つ…
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米永邦雄著「碁敵が泣いて口惜しがる本」

 昨年の末、米永邦雄氏が亡くなられた。碁界のお隣の方だったが、なかなかユニークな方だった。たまたま、書架を覗いていたら、氏の「碁敵が泣いて口惜しがる本」というものが出てきたので、簡単な紹介をしてみる。もちろん、碁の本ではあるが、人生についてもいくばくか、語られている。メモを紹介してみる。 ①初任給で、「御城碁譜」を買った∵一番碁が強か…
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『管仲』宮城谷昌光著

 管鮑の交わり、という言葉は、言葉として知ってはいたのだが、不覚にも管仲については、ほとんど知らなかったので、恥ずかしい限りだ。現在、総選挙が終わり、新しい宰相が決まろうというタイミングだが、管仲は、歴史上最高の宰相の一人らしい。世に有名な宰相は、諸葛孔明だが、この孔明が尊敬した人物でもあるとのこと。㊤巻は比較的ゆっくりと読んでいたが、…
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『この国のけじめ』藤原正彦著

 ともかく総選挙が終わった。「民主主義国家では、マスコミが三権の上に立つ第一権力となりやすい」というのは、同意見である。小泉郵政選挙以来、国民のこらえ性のなさが目立つが、真因は、メディアだと思う。「この国のけじめ」は、ずっと前の小泉郵政選挙で、一世を風靡した「市場原理」の批判から始まっている。市場原理主義は、論理が情緒の上に立つので、株…
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『祖国は国語』藤原正彦著

 スペインでは、カタルーニャ州の独立運動で揺れている。藤原正彦氏は、『国家の品格』のベストセラーで有名だが、ちらりちらりと同意する点はあったが、正直な話、きちんと読んだことはなかった。図書館で、たまたま『祖国は国語』を読んで、正直な話、衝撃を受けた。読書ノートには、60項目ばかり、メモをしたが、どれもなるほどとうなずけるものばかりだった…
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「教育問答」

 昭和52年のなだいなだ氏の名著である。教育問題は、古くて新しい。カビが生えた本かと思って、断捨離の一環で読み始めた本だが、今読んでも新鮮である。いろいろと、個人的に解説しても良いのだが、メモをした文章を紹介して、判断は、中公新書の「教育問答」を読んでもらいたい。親、教師、その他教育に関心のある人に読んでもらいたい。 「責任感の強い人…
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アル・カポネと小沢一郎

 政界は、小沢一郎一色である。大昔から、小沢氏を知っていたわけではないが、実質消費税と同じ、福祉目的税を提唱したのは、消費税に反対している小沢氏その人だったし、民主党のマニュアルに、一番最初にNOを突きつけた(ガソリン税の撤回)のも、小沢氏その人だった。そういうわけで、小沢氏は、いい悪いは別にして、小泉氏の郵政民有化のような、政治家とし…
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ミッドウェー敗戦と原発事故

 都合の悪いことは、想定しない、という日本人の悪い癖は、太平洋戦争と福島原発事故とに共通する気がするが、太平洋戦争(個人的には、東アジア・太平洋大戦と考える)のミッドウェー海戦の敗戦に、もっとも象徴的に表れているように思われる。知っていた範囲では、①索敵に手を抜いた②最悪のタイミングで、米機の急降下爆撃機にやられた、ぐらいのことしか、知…
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学生の知能低下に就いて

 最近の報道で、「教員免許に6年」という記事があった。最近の、大学生の学力低下の傾向からして、6年は必要と感じていただけに、賛同したい、と思う。最近は、教育現場の大変さが、世に知られるようになり、世の中が不景気で、公務員志向が強いにも関わらず、教員の志望は減っているとも聞く。それだけに、本気を目指す人にとっては、ハードルは、必ずしも高く…
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負けに乗じる

 どうやら、大飯原発が再稼働を始めたらしい。ところで、知人が話していた、報道の「反原発」とは、このようなことか、という場面に出っくわした。6chのキャスターが、放送の終了間際に、野田首相が「国民生活のために」再稼働をお願いします、と発言したことを「民主党のために」再稼働をお願いしたのではないか、とおちょくっていた。最近の首相は、年替わり…
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「ユダの季節」 佐伯泰英著

 本を読む場合、作家名から探す場合と、本の題名から選ぶ場合との二つがある。「ユダの季節」は、題名と、本の表紙が、トレドだったので、スペインものとして、図書館から借りてきた。図書館から借りてくる本が、100%面白い本とも限らないので、最近は多めに、10冊ばかり借りてきて、その日の気分で読むことにしている。「ユダの季節」の場合、最初から読み…
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悪魔のニッポン医療

 「梅ちゃん先生」に、お医者さんが大嫌いな患者さんが出てきて、面白い。自分の比較的身近な人物にも、お医者さんが大嫌いな人と、大好きな人との両方がいて、面白い。自分自身は、というと、自分が入院した時には、信頼できる医者だと思って、感謝したが、日本全体の医療については、日本人が、無神論者であり、同時に日本が文明国であることを考えると、全面的…
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五島福江行

 読み終わった推理小説は、処分して本棚を軽くするのが、最近の定番になっている。「五島福江行」も、最近読んで処分した、推理小説の一つだった。何気なく見ていたBSの深夜番組で「五島福江行」の文字を見つけたので、珍しく録画してみた。というのも、五島福江が、自分の故郷だからだ。現在は、合併して五島市になったので、福江の地名は、福江島しか残ってい…
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無知による暴力

 永井隆博士の「如己堂随想」を読んでいる。子どものころに、如己堂の狭いお住まいを、拝見した記憶がある。この中に、「無知による暴力」ということが書いてあった。博士によれば、暴力には、一般的な暴力の他に、無知による暴力、というものがある、とのこと。正確には「無知は一つの恐ろしい暴力となります」という表現だった。たとえとしては、オートバイレー…
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震災と南部三閉伊一揆

 小野寺公二著の「南部一揆の旗」を読んだ。この一揆については、大佛次郎の「天皇の世紀」で知って衝撃を受けた。この本は、小説仕立てで、一揆にかかわる数人が主人公である。この一揆は、ペリーの黒船来航とわずか三日違いで起こった一揆で、農民側の完勝に終わるが、最後まで読んでも、悲劇であることには、違いない。三閉伊とは、今度の震災でも、大きな被害…
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三浦和義的心

 沢木耕太郎著「馬車は走る」を読んだ。沢木が、インタビューを試みて書いた、6人のいわば評伝みたいなドキュメント本である。最後に登場したのが、かの三浦和義「氏」だった。現在、裁判が行われている木嶋佳苗被告の事件と、何となく、類似点があって、「氏」の部分は、一気に読んでしまった。記憶が正しければ、彼は殴打事件では有罪、もう一つの事件では「疑…
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旅の履歴 文学館

 調べ物をしていたら、「作家の名前がついた文学館」というデータが出てきた。なぜか埼玉、千葉、富山、京都、岡山、広島のデータがないが、ほぼ全国の個人文学館のデータがそろっていそうだ。美術館と違って、文学館は、何となく見栄えがしないので、どちらかといえば、敬遠してきたが、最近、ぽつぽつ見学するようになったので、旅の履歴に入れてみた。 ①小…
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東洋の舞姫

 近頃、スイスのローザンヌ国際バレエコンテストで、菅井円加さんが見事に1位を獲得した。驚いたのは、このコンクールは、クラシックバレエの登竜門とばかり思っていたら、さに非ず、モダンバレエ(コンテンポラリーと、いうらしい)もあり、むしろこちらの評価が高かったとか。素晴らしい、の一言である。  ところで、最近、西木正明氏の「さすらいの舞姫」…
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「葛野盛衰記」 森谷明子 著

 大河ドラマ「平清盛」に合わせて、森村誠一の「平家物語」を読んでいる。たまたま、次のナンバーが欠けていたので、代わりに読んだのが、この本だった。葛野は「かどの」と呼んで、桂川のことを指すらしい。前半が、桓武天皇の時代、後半がいわゆる平家物語に相当する話で、この地の豪族や平家と、川とが織りなす、不思議な物語だった。この中で、清盛の郎党が、…
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吉田松陰VS沢木耕太郎

 大佛次郎の「天皇の世紀 一 黒船」を読んだ。黒船前後の、幕府の狼狽ぶりが、実によく分かる。この中に、吉田松陰が登場する。松陰が、米艦へ乗り組むことが失敗した後、牢で、アメリカの士官に渡した手紙が紹介されている。「我々は省みて内にやましいことは一つもない…英雄にふさわしいか試す時…我々は日本六十余州を歩くだけでは物足りなかったので、五大…
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「旅する力」 沢木耕太郎 著

 サブタイトルに「深夜特急ノート」とある。「深夜特急」は、旅のバイブルみたいな本で、人によっては、沢木氏を「旅の巨匠」と呼ぶらしい。沢木氏は、偉大な人だから、年上の人にも思えるが、実は、自分と同じ歳であるらしい。氏は、高校生の時に、東北の周遊券を買って「貧乏旅行」をしたらしい。自分も、同じころ北海道の周遊券を買った所までは、沢木氏と同じ…
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大仏次郎記念館

 港の見える丘公園へは、何度も出かけたが、大仏次郎記念館へは、入ったことはなかった。(お隣の、神奈川近代文学館へは入ったことがある)大仏次郎は、名前がとっつきにくく、本も読んだことがなかった、いわば「食わず嫌い」の文士だった。あるきっかけで最近「帰郷」という小説を読む機会があった。そんなこともあって、今回初めて入ってみた。記念館では「大…
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白河以北一山百文

 猿谷要著「アメリカの風」を読んだ。2002年の本だから、10年ほど前の本になる。この中で、レイシズムという言葉が紹介されていた。レイシズムそのものは、差別意識といったものだ。昨今の、「放射能」に対する意識は、レイシズムそのもののような気がする。人間一人が発する放射能は7000ベクレルらしい。そうすると、都会に出かけることは、放射能の海…
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