テーマ:読書

「法然の涙」 町田宗鳳 著

 今年は、法然の八百回忌である。春の京都で、「法然展」をやっていたのだが、同時にやっていた、親鸞の七百五十回忌記念の「親鸞展」の方が、その時にはインパクトがあって、「親鸞展」の方を観てしまった。今回、東京で「法然・親鸞展」があるとのことで、「法然展」に関しては、何とかリベンジできた。鎌倉仏教のスターといえば、親鸞と日蓮が両横綱で、道元が…
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小説「大菩薩峠」

 「天の夕顔」と薬師岳のように、小説にあこがれて山に登る場合もあるが、「大菩薩峠」の場合は、逆である。大菩薩峠に行って、せっかく中里介山の「大菩薩峠」が有名なので、話のタネに読んでみた。中里介山は、自分の住んでいる羽村市の作家でもあり、一度は読んでみることも悪くはないかな、という感じだった。  「大菩薩峠」は、未完の長編小説(全十巻)…
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「囲碁小町 嫁入り七番勝負」 犬飼六岐 著

 最近は、山ガールに続いて、囲碁ガールも流行っているそうである。両方が好きな自分としては、一時の流行でとどまらず、ぜひ定着してほしいと思っている。特に、女性は、母親になる可能性があるので、将来の囲碁の趨勢には、大きな影響があるかもしれない。かの秀策先生も、母親から手ほどきを受けたような記憶がある。  囲碁小町は、さしずめ江戸時代の囲碁…
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「日本列島99の謎」の衝撃

 単に、本棚の断捨離の一環として、「日本列島99の謎」を読みだしたのだが、「まえがき」の部分で、衝撃を受けてしまった。長くなるが、そのまま、引用してみる。  『私たちの日本は、温帯に属し、北東から南西へえんえんと連なる弧状列島で、地球上で最も広い大陸と最も広い海洋との間に位置しており、かつ、急しゅんな山岳に富み、地震・火山活動もきわめ…
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教科書の整理

 もう、ひと月以上、図書館へ行っていない。読書を止めたわけではないのだが、何となく遠ざかってしまった。もともと、家には、多くの本があり、それを全部読むだけでも大変なのだが、読書には、やはりモチベーションが大切だ。もともと、海外の旅行をする準備として、図書館から、本を借りてきて、読んでいたのだが、現在のところ、予定がないことも、多少の影響…
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『お経の話』 渡辺照宏 著

 1967年初版の岩波新書である。手持ちのは、1981年の第17刷である。こういう本は、ひょっとして、今読んでも、それほど古くはないのかもしれない。そもそも、シルクロードに行って、玄奘や法顕、鳩摩羅什などに親しみを増したので、改めて読んでみるきになった。インドやスリランカは、一級の仏教の聖地であるが、シルクロードも、それなりに仏教に縁が…
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「幣原無能外交」

 本を買うときには、①本を読みたい、場合と、②後で、本を読みたいケースとの二つがあるらしい。今回、被災者に本を送るボランティアに協力した時に、送るか、送らないか、迷った本があった。1988年の『「文芸春秋」にみる昭和史』という本だ。典型的な②の本で、まだ読んでいなかったので、送るのはあきらめた。そこで、さっそくに読み始めてみた。昭和初期…
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『日本はなぜ世界で一番人気があるのか』 竹田恒泰 著

 震災があり、日本中がなんとなく元気をなくしかけている時代なので「感動の日本論」のキャッチコピーにひかれて、買って読んでみた。結論を言えば、大した本ではなかった。著者は、明治天皇の玄孫にあたり、世が世であれば、天皇後継者の資格がある、という人物である。いささか、手放しで日本を賛美しているので、こそばゆい気持ちにもなる本である。ただ、トイ…
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被災の図書館に本送ろう

 大震災が、やっと百日を過ぎた。まだまだ、再建はこれからだと思うが、ようやく「被災の図書館に本送ろう」という掲示板が出たので、さっそく、本を見繕って送った。新品か、なるべく状態の良い本が望ましく、雑誌や漫画、文庫は除く、ということなので、単行本だけを、段ボールに詰めて、送った。要望としては、「夏休み前に子どもたちの本を小中学校に届けたい…
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白洲正子 神と仏、自然への祈り

 生誕100年の特別展である。滋賀の展覧会を観たので、「明恵上人」だけを見るつもりで、渋谷から田園調布線へ乗った。世田谷プロムナードを歩いていたが、途中の桜並木に誘われて、遠回りをしてしまった。  自然信仰 ◎1/12「黒漆秋草蒔絵容器」(個人蔵)二面あるうちの、野菊のデザインが良かった。  かみさま 2/10「女神坐像」(松尾大社…
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「聖書の旅」 山本七平 著

 聖書の遺跡を山本七平氏が、イスラエルに訪ねた旅の報告。氏によれば、イスラエルでは「伝説の聖跡」を巡礼するか、遺跡を見学するか、の選択が難しいという。ほとんどは、「伝説の聖跡」を見学するツアーが多いと思われる。無神論者が多い日本人には、これを荒唐無稽と思う人もいるかもしれないが、そんな人はわざわざイスラエルには来ないような気もする。結局…
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旅の本

 旅の本には二種類ある。一つは、旅のために読む本、もう一つは旅に持っていく本だ。今回、ベトナムへ行くにあたって、図書館へ行ったら、ベトナム関係の本が借りられていて、ほとんどなかった。そこで、わが本棚を探したら、「東南アジアの歴史」という新書版があり、それは読んだ。もう一冊、「インドシナ文明の歴史」という本もあり、現在読んでいる。本日、一…
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『水神』 帚木逢生 著

 世の中に、ボランティア、という言葉があるが、とてもとてもそのような言葉では言い表せない、世の中の政治屋さんに、ぜひ読んで、爪の垢でも煎じて飲んでほしい。村民のために、自分の私財と命とをすべて捧げて、用水路を完成させた5人の庄屋と、それを支えた、下級武士の感動の物語。
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白洲正子 「神と仏、自然への祈り」 in 滋賀県立近代美術館

 白洲正子生誕100年特別展が、滋賀県立近代美術館で開かれていた。東京の、世田谷美術館へも巡回するらしい。最初に、那智の滝のビデオが流されていた。滝の音が、飛行機の爆音に似ていた、というのは、北海道の雌阿寒岳に登った時、噴出音が、ジェットの爆音に似ていたのを思い出した。 113「秋野に月文様肩衣 1領」型染めに月のぼかしが入ってい…
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信越山の旅(地獄谷温泉、林芙美子記念館) ③

 8月5日 朝、渋温泉を散歩した。外湯を全部入ると、満願の薬師様へ参るのだが、ここを最初におまいりした。階段がなかなか急だった。下には、夫婦和合の神社もあった。渋温泉は、本当に渋い温泉だが、「千と千尋の神隠し」のモデルになった旅館は、流石に存在感があり、後で聞いた話によれば、なかなか人気があるとのことだった。渋温泉の奥には、地獄谷温泉が…
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遼の物語 『桃源郷』 陳舜臣 著

 司馬遼太郎の「遼」のいわれは、聞いたことがあるような、ないような、微妙な記憶だが、たぶん、彼は西域が好きだったので、「遼」と関係があるような気がする。普通の人にとっては、「遼」と言っても、知らない人の方が多いかもしれない。この『桃源郷』は、中国は宋の時代に、今の北京あたりを支配していた、北方遊牧民の国「遼」が衰えて、その後継となる「西…
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尖閣ビデオと五・一五事件

 FD証拠改ざんやら、国際テロ情報流失など、次々と、有り得ないはずのことが起こっている。そして、今回の尖閣衝突のビデオの流出である。民主政権の危機、といわれているが、それ以上に、今の日本そのものの危機であるような気がする。  現在、阿川弘之著の『軍艦長門の生涯』を読んでいる。文庫本で、上・中・下の分冊になっているもので、現在「中」を読…
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『いのちなりけり』 葉室麟 著

 TBSで、「水戸黄門」が始まった。黄門様は、極悪人説もあるが、真偽の程は、調べてもらうことにして、この本には、黄門様のほかに、助さんや覚さんも登場する。ただし、『葉隠』の、「忍ぶ恋こそ至極の恋と存じ候」というのが、テーマだった。『葉隠』は「士道と云うは死ぬことと見つけたり」で有名だが、何となく、分かるような気もする小説である。  熊…
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『天球は翔ける』 陳舜臣 著

 中国の獄中にいる民主活動家に、ノーベル平和賞が授与されることになった。これに対して、民主国家であるアメリカのオバマ大統領が、活動家の釈放を要請した。  この本の舞台は、幕末から、明治初年のころのお話、主人公は琉球の人である梅天球。舞台は、太平天国後の中国から、ゴールドラッシュのアメリカ西海岸へ。そして、当時のアメリカは「アメリカの自…
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『それぞれの山頂物語』 曽野綾子 著

 そもそも、山の本かと思って、手にしたのだが、例の曽野綾子氏の辛口のエッセーだった。昨今の、ニュースを聞くにつれて、思うところが多かった。 ①ちょっと古いが、民主党代表選に出た小沢氏。「日本人は規則、習慣、申し合わせ、などに抵触しなければそれでいいとするひとが多くてびっくりすることがある。それが果たして正しいことか、人道的なことかなど…
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『曹操』 陳舜臣著

 民主党代表選が、たけなわである。陳舜臣氏の『曹操』を読んだ。曹操は、漢王室の簒奪者と見られているが、必ずしもそうとはいえないようだ。彼は晩年に「魏王」になり、実質的な皇帝として振舞ったことは確かだが、漢王室を簒奪はしなかった。小説の科白を紹介してみる。  「簒奪ということばは使いたくない」「天命だ。天命を待つ。天命は何も劉氏を選ぶと…
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もう一つの『ひまわり』 クラウディアの奇蹟

 昨日(8月21日)の「想い出のメロディー」で、双葉百合子が「岩壁の母」を唄っていた。この歌は、実話に基づく歌のようで、何度聴いても感動する。ちょうど、同じタイミングで、『クラウディア 愛の奇蹟』村尾靖子著、という本を読んだ。戦争中に、北朝鮮で無実のスパイ罪に問われ、シベリアに服役して、奇跡の生還を果たした峰谷弥三郎氏を渾身で守りぬいた…
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やっぱりそうか

 自動車の保有台数が、統計上はじめて減少したそうである。やっぱりそうか、という感じである。人口は減少しているのだから、減るのも当然といえば、当然だ。にもかかわらず、道路道路と騒ぐ人がいれば、時代錯誤かと思ってしまう。それでも、都会にこれ以上、人口が集中するのであれば、公共機関の充実が大切だろう。実際の話し、都内などへは、車などで行こうと…
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『日本浄土』 藤原新也 著

 以前、「悲しみの海」というブログを書いたが、藤原新也氏が、ほぼ同様のことを「日本浄土」に書いていたので、紹介してみる。場所は、天草の通詞島のことである。  「四・六キロの島を徒歩で一周する。護岸工事の施された島の周囲は海との繋がりを失っており、風情を欠いている。島に似合わない立派な橋と言い、周囲の無駄な護岸工事といい、中央から送られ…
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「善人はなぜまわりの人を不幸にするのか」曽野綾子

 この本を読んだきっかけは、鳩山前首相が、沖縄のことを真剣に考えたのにもかかわらず、なぜ、裏切られる結果に終わったのか、が疑問で、この本を読んでみた。結果、なるほど、ということが書いてあったので、紹介してみる。  「幼児性はものの考え方にも、一つの病状を示すようになる。理想と現実とを混同することである。」  「幼児性はオール・オア・…
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『百霊峰巡礼』

 今年2月の立松和平氏急死の報には、本当にびっくりした。心から哀悼を示したいと思います。図書館で、彼の本棚を見たら『百霊峰巡礼』なるシリーズがあり、早速に読んでいる。完成すれば、それなりの手ごたえが考えられただけに、残念な思いがする。今回登る予定の、宮之浦岳と高千穂峰もあるので、無事に登ることができれば、報告したいと思う。
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『アバノの再会』 『トンネル』

 『アバノの再会』は曽野綾子氏の小説。アバノはイタリアの湯治場。いかにも小説らしいお話。影の主人公響子の夫は、統合失調症性人格障害である。『トンネル』の作者、月夜氏は、CFS(慢性疲労症候群)の患者である。月夜氏は「情けは人のためならず」=他人になにかよい行いをしたら、それは巡り巡って自分に帰ってくる、という思いで、本を出したらしい。い…
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『高麗奔流』

 深田祐介氏の小説である。ニュースでは、北朝鮮の魚雷攻撃が「断定」されたとの報道である。小説では、「高麗」作戦と称して、地下トンネルからの攻撃を試みるのだが、楽しみは小説で。スリルとサスペンスとロマンがあり、荒唐無稽ながら、非常に楽しめた。 高麗奔流—金正日・野望のトンネル (文春文庫)文藝春秋深田 祐介ユーザレビュー:Amazon…
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『悪の論理』

 古い本を、処分するために、もう一度読む、という作業を、のんびりとやっている。そのようにして、今、読んでいるのが倉前盛通著書『悪の論理』である。いわゆる、地政学の入門書で、昭和52年初版、読んでいるのは55年の、31版である。読んでいて、今話題になっている沖縄海兵隊のことが出ていたので、紹介してみる。  「いまやあれほど犠牲を払って手…
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愚か者

 現在、曾野綾子氏の「アレキサンドリア」を読んでいる。古代のアレキサンドリアを舞台にした小説と、現代日本の短編小説がオムニバスになった不思議な本である。この中で、ギリシャ語の「愚か者」という言葉が出てくる。思慮が足りない、という意味の愚か者は「アシュネスト」という言葉を用い、神を恐れない愚か者は「モロス」というのだそうだ。  不人気者…
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