美ヶ原逍遥

美ヶ原逍遥                     2011年10月7日
 夫婦でめでたく、百名山を登り終えた。達成感の一方で、軽い虚脱感にも襲われた。さて、次は、何をしようか、どこに行こうか、という戸惑いである。プランは、あるにはあるのだが、次の一歩は、なかなか難しかった。そんな中で、持ち上がったのが、夫婦百名山だった。お互いに、百の山をカウントしたのだが、若かりし日に、別々に登った山が、三つほどあり、その中の一つが美ヶ原だった。40年近くも前に、麓の三城牧場から、百曲りをよじ登り、美しの塔を見学して、山本小屋まで歩いた記憶がある。考えてみれば、美ヶ原最高地点の王ヶ頭へは、未踏だったので、百名山の残り香もあった。一般に、美ヶ原は、松本から登るか、ビーナスラインから行くかの選択がある。しかし、この二つは、接続が悪いので、関越→上信越からの入山を考えたら、幸いにナビさんも、同意見だった。
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 美ヶ原の山本小屋に着いたのは、8時半ごろだった。蓼科山だけははっきり見えていたが、ほかの山は、雲に隠れていた。まだ寒そうなので、しばらくうたた寝をして、10時20分に歩き出した。すぐに、美ヶ原高原ホテルがあり、しばらくは砂利道の車道を歩いた。緩く登ると、見覚えのある美しの塔見えてきた。後で知ったのだが、鐘を突きすぎた女性が、鐘を落とした直後で、この時は鐘が無い、珍しい状態だった。
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奥には、アンテナ群の目立つ王ヶ頭があり、手前では、牛さんがのんびりと朝食をとっていた。やがて、塩くれ場というところで三叉路になり、左折してアルプス展望コースへ向かった。するとすぐに、美ヶ原南面の崖が現れ、三城牧場へ下る道が見えてきた。
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はるか昔の体育の日に登ってきた道なので、とても懐かしい感じがした。ここからのアルプス展望コースは、本格的な山道で、風が強く、やや寒いことを除けば、とてもご機嫌な山道だった。遥か下には三城の牧場が見え、雰囲気はアルプみたいな感じだった。烏帽子岩というポイントは、やや危険な岩場で、足元に咲き残りのマツムシソウが、可憐に咲いていた。王ヶ頭の下をトラバースして、再び車道に出ると、王ヶ鼻まで1㎞の標識が出ていた。美ヶ原を歩く人は、観光客と、百名山の人とがいるが、この辺りは、登山靴スタイルの人が多かった。王ヶ鼻は、想像以上に良い場所だった。見えるはずの北アルプスは、すっかり雲に隠されていたが、それでも松本平の景色は、絶景だった。ここには、御嶽に向いた石仏がたくさん祀ってあり、電波塔の立ち並ぶ王ヶ頭よりも、よっぽど山頂らしい雰囲気が、漂っていた。
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ここへの到着は、正午近い11時55分だった。のんびりと歩いたので、1時間35分かかっていた。ここで、お昼のお握りを食べて、王ヶ頭へ向かった。30分歩いて、12時50分に、美ヶ原最高地点の王ヶ頭へ着いた。逆光だったが、登頂記念の写真を撮って歩き出すと、アンテナ群の中に、鳥居が目に入った。文明の施設の中で、ばつが悪そうに、御嶽神社が鎮座していたので、さっそく登頂の感謝と、旅の無事とを祈願した。
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ここにはユニークな顔の石の神様がいて、僅かながらに、歴史を感じることができた。ここにある王ヶ頭ホテルからは、牛さんを冷やかしながら、車道を歩いて、14時20分ごろに、山本小屋ふる里館へ着いた。翌日の早暁、日の出を見るために、完全武装をして、古さと館から、牛伏山まで登った。雲の間から、荘厳な日の出を見ることができて良かった。

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