逆風評Ⅱ

 NHKあさイチで「新基準で食品の放射能は安心?」という番組をやっていた。と言っても、この番組は、見ていない。この手の放送は、いくら正しいことを言おうと、いくら客観的な放送をしようと、結果的に、国民の不安を煽る結果になり、一般放送としては、不適格な番組に思えるからだ。内容を見ないで、批判めいたことを言うのも、気がひけるが、見なくても、やること、ゲストの言うことが、手に取るような分かるからだ。まずは、この基準が妥当なものである、という専門家が出て、その説明をする。もう一人、この基準でも、やや不安がある、と称する専門家がその次に出て、わずかかもしれない、懸念を話す。その結果。放射能は、自然の中にも存在し、できるだけ、低い数字が望ましい、と正しい情報を流す。結論は、消費者は、安心を欲しているので、できるだけ丁寧な説明をする必要がある、というものだ。もともと、これまでの数値は、暫定基準だった。新しい基準は、ヨーロッパや米国の基準よりも、ヒトケタ低いが、ウクライナレベルらしいので、まあまあの数字に思える。元日本原子力学会会長田中俊一氏によれば、「基準を厳しくする度に福島では住民の不安が増している。心配ない量の被曝におびえ、ストレスもたまる」と述べている。基準の妥当は、それこそ、テレビ番組と同じことになるが、「ゼロリスク信仰」に支えられ、基準が出れば、それよりも低い数字を出して、安心の競争をしているように思える。それぞれの、業者や、公共団体は、それこそ真面目に、安全を模索しているのは分かるが、結果として、国民を不幸にしているように思える。碁の世界では、石を取って、碁に負けることがある。安全番組の放送や、より厳しい基準を設ける動きは、この石を取って碁に負けるということに酷似している。戦術としては、正しいが、戦略としては、間違っている、ということだろう。
 目下の問題は、瓦礫の問題だと思う。先日、6県の知事たちが、同じ問題を共有している、ということで、事実上の瓦礫処理反対の表明をした。一部にあるように、瓦礫を、県内でプラントを作り、処理して、雇用を増やし、瓦礫を運搬しないことは、エネルギー問題として、正しいように思える。なぜ、この動きが出てこないのか、不可解だ。しかし、現実に、瓦礫処理が進んでいないことも100%事実だ。正論を述べることは、全く問題はないが、先に拒否があって、その理屈に、この問題をあげるのは、フェアではないように思う。この手の論客の、最後の言い分は、仮に安全だとして、風評の被害は、どうしてくれるのか、という。自分に言わせれば、このような地域や場所は、旅行してやるものか、と天邪鬼に思う。横須賀とか、札幌などは、しばらく旅先のリストから、外そう。いってみれば「逆風評」なのだが、いかがなものだろう。風評と逆風評とがバッティングすれば、プラマイゼロだと思うのだが。誤解のないように、言わせてもらえば、放射能の番組をやるのは、別に反対ではないのだが、これはしかるべき、チャンネルでやれば良いと思う。ちなみに、より厳しい放射能の基準の食品を売るのも、当然さんせいだ。ただし、これは無農薬野菜や、無添加物食品みたいなものなので、国民の意識として、それを植え付ける努力をしてほしい。一番の心配は、国民にストレスがたまることだ。

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