莫高窟428窟 甘粛省石窟めぐり⑤

 3階まで上がって、これまた予定外の428窟を見学した。この窟は中心柱窟としてはかなり大型で、かつなかなか個性的な窟だった。隋の前の北周の窟なのだが、おどろおどろしいぐらい色が鮮やかな仏たちが、自分には異国情緒たっぷりの仏様に見えた。正面の如来は、螺髪が青色、僧祇支という肩衣が緑色、僧伽梨という大衣が赤色の配色なので、その印象が濃いのかもしれない。龕は、双龍龕というスタイルで、その外に、白い沙羅双樹があるのは、樹下説法を表しているとのこと。龕の外側の両菩薩は、田舎娘のような純朴さである。門口東壁右側のサッタ太子の本生譚が衝撃的だった。いわゆる「捨身飼虎」の話だ。
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最初に、赤馬青馬白馬(黒に変色)に乗った三太子が、出かける。そこに、餓えた虎の親子と遭遇する。考えた太子は、二人を帰して、虎の前に横たわる。しかし、弱った虎は食べることができないので、太子は、自分で自分の首を刺して、身投げをする。釈迦の前世の物語だった。左側には、同様にスダーナ太子の物語が、描かれていた。これらの壁画の上部は、貼り付け式の千仏があり、所々剥落していた。同じく下の方には、多くの供養者(2200人と言っていた)の像が、描きこまれていたのも、千仏以上に数が多いので、迫力があった。
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この窟の天井は、土紅色で垂木を描き、その間に、色鮮やかな蓮華化生などを描きこんでいるのだが、この昆布が揺れるようなデザインが、強烈な印象だった。

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