莫高窟427窟 甘粛省石窟めぐり⑥

 すぐ隣の427窟である。前室を伴う、隋代大型の中心塔窟である。隋は、期間が短かったが、密度的には、唐よりも熱心に窟を開鑿した。隋代は、わずか37年間で110窟、唐代300年間で、247窟なので、その実質的な密度が高いことが分かる。主室は三世仏の窟で、狭苦しいぐらいの感じである。隋の像は、どれも手が大きく(顔が大きいという説もある)、堂々とした立像だった。像には金箔が貼られていたらしい。耳など、かすかに残っていた金箔がが、きれいだった。この窟の最大のポイントは、最多108体の千仏があることである。千仏の顔にもかつては、金箔が張られていたらしい。奇跡的に、金箔が残されている千仏があり、この仏が、きらきらと輝いて見えて、とても感動した。千仏も、ワンパターンではなくて、それぞれ違っていた。この窟の前室は、莫高窟に古代の建築物として残る五棟のうちの一つで、北宋の時代(970年)のものである。釘を使わないで、ほぞ穴に差し込む式の建築だった。こちらの天井にも、千仏が描いてあって、垂木には、それぞれの千仏の名前が書いてあった。右側に、頭でっかちの力士に踏まれた邪鬼がいた。頭で、必死に1000年間も支えている姿が、とても感動的だった。この窟を見学するのなら、ぜひこの邪鬼の奮闘ぶりも鑑賞してもらいたい、と思う。中国の、古代木造建築物としても貴重な窟だった。

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