炳霊寺石窟169窟 甘粛省石窟めぐり25

 炳霊寺は、大仏を別格とするならば、最大の石窟は169窟であり、内容の上でも、もっとも重要な石窟である。位置は、大仏の右肩の上の部分にあり、梯子のような階段を、何段も登らなければ、拝観できないのと、拝観料が高額であるために、敬遠される人もいるように聞く。
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笑ってしまうのは、下からでも石窟がのぞけるので、行かなかった、などど言う人もいるが、これは笑い話でしかない。迷っている人がいるとすれば、普通に歩ける人ならば、だまされたと思って、拝観することを勧める。上に登ると、何と言っても景色が良い。これだけでも、ありがたいような気がする。
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シルクロードのヒーローといえば、玄奘や法顕、そしてマルコ・ポーロなどなどだが、彼らが確実に、足跡を残した場所が、特定できるのは、思ったよりも多くない。しかし、この窟は、あの法顕が、天竺へ向かう途中で、雨安吾という修業をした場所だそうである。一番の感動は、その法顕の画像があり、法顕の名前も、記されていたことだった。12龕というらしいが、法顕の供養の龕とのこと。法顕の衣が、かすかに白いのが認められる。残念ながら、室内ではないので、限りなく保存状態が悪いので、将来は、肉眼では確認できなくなるのではないのか、ということが危惧される。この窟の、もう一つ重要な点は、確実な年号のある、中国最古の仏教遺跡、ということらしい。かなり目立つように、枠が設けられていた。169窟の感動は、ナマのインド仏教の雰囲気が感じられる像が、多数あったことだった。14龕の結跏趺坐した如来は、肩幅が広く衣は陰刻で表されガンダーラ風だった。6龕の仏は、肩から炎が立っていて、とても古風。十字模様の服を着た菩薩は、青いパンタロンのようなスタイルに見える。9龕の菩薩は、スカートをつまんだような形が面白い。この龕の如来は、偏袒右肩の袈裟はがマントのように見え、一件西方の服装に似ているのが、面白い。左の方の20龕には、中国では唯一ともいわれる、あばら骨の見える、苦行仏が、珍しくもあり、貴重な存在だ。上の方には飛天も見えるが、肉眼ではやや遠いので、できたら双眼鏡があれば、見やすい。他には、古い形の思惟菩薩もあり、十分に楽しめた。

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