アントニオ・ロペス展in長崎県美術館

 長崎県五島へ帰省しました第3弾。日本の全都道府県にあるのかどうか分からないが、各都道府県には、新しい美術館が造られていて、それなりに特色を工夫しているようだ。長崎県美術館のコンセプトは、スペイン美術であり(オランダではないことが残念だが…)、現在、アントニオ・ロペス展が開催されていた。アントニオ・ロペスは、現代スペインのの巨匠という位置づけの画家らしいが、日曜美術館で紹介されるまでは、まったく知らなかった。
 故郷 2「飛行機を見上げる女」ピカソと言われれば、信じてしまいそうな、キュビズムの作品だった。左下の造形が美しく、背景全体が楽しい。 8「フランシスコ・カレテロ」28年も描き続けた作品らしい。板を継ぎ足して、大きな作品にしたらしい。手の表現が鋭い。
 家族 13「《夕食》のための素描」素描だが、作品の過程を見るようで面白い。顔を張り付けてあった。 14「マリアの肖像」愛娘の肖像画である。実物は、バックが意外と赤っぽかった。鉛筆での、表現力が素晴らしく、感動した。
 静物 15「バルコニー」実験的な絵か。上の部分は、創作で、抽象画にも見える。
 植物 26「マルメロの木」レモンのように見えるが、マルメロの実らしい。白い+の印があり、未完成にも思えるが、存在感がある。
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 室内 34「眠る女」レリーフであり、油彩でもある不思議な作品。 36「トイレと窓」トイレはもちろんだが、窓のゆらゆらがしっかり描かれていて、リアリズムの典型的な作品だと思った。 37「アトリエの内部」鉛筆画なのだが、渾身の黒に感激した。
 マドリード 43「ルシオのテラス」ただ、テラスを28年間も描き続けた。時間が通り過ぎた感じが、よく描かれている。壁には、白っぽいバラの花が咲いていた。 48「グランピア」画家の代表作の一つ。6:30の朝もやの雰囲気が出ている。長時間露出で、人物が消えてしまったような、効果がある。
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 49「トーレス・ブランカスからのマドリード」こちらは、21:40の、残照が描かれている。本当の空よりも明るい気もするが、そこには、印象が欠けていたのかもしれない。何気ないローズ色のような街並みが、とても素敵な作品だった。
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 51「カンポ・デル・モーロ」同じ手法で、森を描いた作品。森の緑の表現が、セザンヌ的だと思った。 52「バリェーカスの消防署の塔から見たマドリード」見たという題名だが、もちろん「観た」という表現がふさわしい。4×2mの大作である。板を継ぎ足しながら、成長した、という感じの作品。手前の、えんじ色の棒も印象的。細密であって、細密ではない不思議な絵である。
 人体 60「《歩く男》の動作のための素描」素描に、素描を張り付けているのが、面白い。

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