大浮世絵展

 東京の「大浮世絵展」は、3月2日に、終了した
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が、3月11日からは、名古屋展が、5月には山口展があるらしい。タイトルに「大」というネーミングがあるように、浮世絵の前夜から、残り火に至るまで、浮世絵の歴史をたどることができる、展覧会だった。
 1章 浮世絵前夜 5「婦女遊楽図屏風」展示替えで、国宝「彦根屏風」は見られなかったが、個人蔵のこの屏風は、雰囲気が「彦根屏風」に似ていた。 6「団扇形風俗図」岩佐又兵衛の画は、顎がふっくらしているのが、楽しい。
 2章 浮世絵のあけぼの 23「恋のみなかみ」見返り美人で有名な菱川師宣の作品。大人の絵本である。 24「十二段 よしつねたびのなさけ」浮世絵の起源の一つが、歌舞伎の画だったことが、とてもよく分かった。杉村治兵衛の作品。 29「蚊帳の内外」鳥居清信作。曲線が素晴らしい。 48「十月のてい」奥村政信作。29同様、はるばるベルリンからの帰国した作である。ふっくら感が良い。
 3章 錦絵の誕生 71「見立夕顔」鈴木春信作。我々が、カレンダーの素敵な作品を、愛でるように、暦から独立してできたのが、錦絵とのことだった。細かい、垣根の表現が素晴らしかった。 73「雪中相合傘」大英博物館から来た、傑作である。小さい作品だが、胸がジンと暑くなる、すてきな作品だった。細かい細工までは、鑑賞できなかったが、作品の持つ力は、圧倒的だった。個人的には、烏鷺なので、囲碁も想像してしまった。 90「楽屋の5代目市川団十郎」勝川惷章作。舞台ではなくて、楽屋をノゾいた場面が憎い。 97「4代目松本幸四郎」一目で、写楽かと思ったほどの作品だった。 100「鷲ヶ濱音右衛門と鬼面山谷五郎」相撲取りの個性が、良く表現されている。 112「遊女と禿」歌川豊春作。非常に品のある、浮世絵の肉筆画である。日本浮世絵博物館所蔵作品。
 4章 浮世絵の黄金期 123「当世遊里美人合 叉江」シカゴから来た、鳥居清長作品。客の様子が面白い。 141「画本虫撰」美人画で有名な、喜多川歌麿が、このような絵を描いていることは、衝撃的だった。 152「婦人相学十躰 浮気之相」東博蔵の重文作品。歌麿の傑作で、品があり、髪の毛の表現が、驚異的である。 165「夏姿美人図」こちらも、歌麿作で重文、遠山記念館蔵。緑色の、着物の表現がすごい。情感も素晴らしい。 190「3代目市川高麗蔵の志賀大七」写楽の傑作だが、なぜか、ゴッホを思い出した。やはり、目力が素晴らしい。 202「3代目市川八百蔵」江戸時代の浮世絵にしては、写真のような感じの作品だった。 205「3代目沢村宗十郎のさつま源五兵衛」ベルリンから来た、豊国の粋な作品である。
 5章 浮世絵の新たな展開 217「青楼美人合扇屋内華まと花そめ」口紅の色が面白い。 227「江戸高輪之景」ローマ字風の枠が面白い。242「富嶽三十六景 凱風快晴」ご存知赤富士である。我が家にも飾ってあるのだが、久保惣記念館のものは、さすがに趣が深かった。 252「富嶽三十六景 本所立川」富士の、さりげなさが、逆に面白い。 255「千絵の海 相州浦賀」不思議な構図である。 257「百合」何でも描いた北斎だが、こちらは、現代的な百合の画である。 272「伝神開手 北斎漫画」天狗のポーズが面白い。さすが、北斎は天才である。 278「東海道五十三次之内 蒲原 夜の雪」広重の最高傑作の一つとされている作品。傘をさした人の、着物の青さが身に染みる。 290「名所江戸百景 亀戸梅舗」ご存知、ゴッホが模写した、広重の傑作である。紅色と緑色とが、衝撃的な対比である。 304「魚づくし コチと茄子」風景画家と思われている広重が、このような静物画も、描いていることに、脅威を感じる。 314「滝夜叉姫 尾上菊次郎 梅花」妖しげな魅力である。
 6章 新たなるステージへ 395「田舎源氏」月岡芳年作」色が鮮やかで、素晴らしい。426「髪梳ける女」橋口五葉の傑作である。かつて、この画を観るために、千葉市立美術館へ出かけた記憶がある。大英博物館にも、ポスターが貼られていた。 436「東京十二景 芝増上寺」川瀬巴水が、関東震災後に、最初に手掛けた傑作である。広重にも匹敵すると思う。

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