戦後70年の平和と中東

 今回の邦人人質事件は、中東を良く知る人から見ると、ショッキングな事件だという。その理由は、アラブの人たちは、親日的で、日本人を敵とする「イスラム国」の態度は、信じられない、ということのようだ。しかし、一般のアラブ人にとって、どれだけ日本のことを知っているのだろうか、と思われる経験をした。今は、シリアには、基本的に入国できないが、かつて平和な時代に、ある観光地を訪れた時のことである。よほど、日本人を見るのが珍しかったのか、我々の日本人グループに向かって、カメラのシャッターをバシバシ切られたことがある(ひょっとしたらヨルダンかもしれないが、似たようなものだった)。
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したがって、親日的と言うよりは、関心が薄い(したがって、珍しい)のではないかと、ふと思った。もちろん、ガイドぐらいの、教養のレベルが高い人たちは、異口同音に、知日的な発言をするが、真相は、それに近いような気がする。
 それとは別に、トルコと言う非アラブのイスラム教徒の国は、昔から親日的である。それは、エルトゥールル号事件以来の親日的な感情が続いているからとされている。日本が、日露戦争において、共通の敵であるロシアに「勝利」したことも、大いに関係があるかもしれない。友達が少ない日本にとって、このような親日国は、大切にしなければいけないはずだが、今回の、安倍首相の中東訪問にも、なぜか、対「イスラム国」対策としては、一番大切な国である、トルコを抜かしてしまった。このことは、ある意味大失策だったのかもしれない。今回の訪問に関して、NK党のある人物が、総理をこき下ろして、問題になっているが、東日本大震災の時の菅総理と同じで、時の総理には、なんとしても頑張ってもらわなければいけないだろう。
 アラブ圏のガイドに聞くと、日本のイメージは二つあって、一つは機械文明の発達した国、というイメージ、そして被爆国(「イスラム国」兵士が、日本が被爆国になってから、アメリカに逆らえないようになった、という誤ったメッセージを話していた)として、平和国家のイメージである。今年は、戦後70年ということで、総理談話を発表するらしいが、くれぐれも、日本が「平和国家」だったことイメージチェンジするようなことは、発信してもらいたくない。正しいか、正しくないか、はこの際問題ではない。世の中、後藤さんの問題を見ても、正しいことが、良かれと思ったことが、良い結果をもたらすとは限らないからだ。とにかく、日本は、戦後70年間、どこの国とも戦争をしなかったことが一番の誇りであり、恐らくは、ノーベル平和賞をもらった、日本の元総理がいたが、そのことと関係があるのだろうと、今になって思う。

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