四国霊場(八十八か所)ベスト20

 四国霊場、ベスト10に引き続き、ベスト20の発表である。そもそも、お寺の印象を、整理するのが、目的なので、細かい順番は、あまり意味はないのだが、ベスト10には、◎の印を、ベスト20には○の印を付けてみた。そんなわけで、今回は、○印の寺を、順番を省いて、紹介してみる。
画像

 第十番 切幡寺 旅に予習をする場合と、できない場合とがあるが、切幡寺は後者だった。四国八十八番札所大窪寺を参拝した後、やや時間があったので、急遽、大窪寺から比較的近い、切幡寺に狙いを定めたのだった。行ってびっくりだった。と言うのも、駐車場までのアプローチはまあまあだったが、333段の階段は、想定外だった。階段の途中に、スミレが咲いていたのが、印象的だった。登り詰めると、古色蒼然とした大塔があり、なかなか古刹らしい雰囲気を漂わせていたが、歴史的には、古い塔を、明治期の廃仏毀釈から守る目的で、移築した塔らしいが、風景になじんでいるので、明治が遠くなったのかもしれない。この寺を、タクシーで駆け登っても、切幡寺の良さは、味わえない。
画像

 第七十三番 出釈迦寺  釈迦が出現したので、しゅっしゃかじという名前が面白い。伝説のもとになった、真魚少年(空海)ゆかりの、我拝師山(奥の院)まで登れば、さらに違った展開になると思う。この山から、真魚が飛び降りた時に、天女が現れて、受け止めた、と言うのだが、天女のピンバッジがあって、すっかりうれしくなった。境内は、緩い傾斜になっていて、展望はとても良い。本堂と大師堂とが、双子の建物のように並んでいるのも、なかなか好ましく感じた。団体遍路がいたが、空が広いお寺なので、喧騒を空が吸い取ってくれたのも良かった。讃岐平野の、展望もなかなか良かった。
画像

 第八十二番 根香寺 牛鬼で有名な寺である。参道が、一度下って、また登りかえすという形が、とても珍しい。この寺をランクインさせたのは、牛鬼ではなくて、本堂の回廊だった。詳しいことは知らないが、回廊の形式は、法隆寺にも見られる、古い形式だと思うのだが、そんなことは関係なしに、この回廊のたたずまいが、とても素晴らしくて、ベスト10に入る原動力だった。回廊の手前が、拝殿のような感じでお詣りをするのだが、回廊の向こう側に御本尊があって、丁寧に二度お詣りするような感じだった。雨がぽつぽつと降ってきたが、しっとりした情感も、なかなか良かった。
画像

 第八十一番 白峰寺 五台山の寺が竹林寺だとすれば、こちらは五色台の寺である。白峰寺は、悲運の崇徳上皇ゆかりの寺なので、暗いイメージを想像していたのだが、五色台が明るい場所なのと、駐車場のあたりが、狭いながらも、きれいに整備されていたので、それほど、暗いイメージは感じなかった。境内には、崇徳を励まそうと訪れた西行の庵の跡もあり、何と言っても、御陵に参るべきだろう。この寺も、名前通り、典型的な山寺なので、100段近い階段を登る必要があるが、崇徳上皇の無念さを思えば、辛さも、この寺の良さなのだろう。五色台の展望台も、ぜひお勧めである。
画像

 八十五番 八栗寺 讃岐路は、霧が濃かったので、逆にポイントをあげた寺が多かったのかもしれない。ケーブルカーで上る八栗寺は、例によって、からめ手から参拝するのが、マイナスだが、五剣山の中腹に建つ寺のふんいきは、なかなか良かった。この寺は、夫婦和合の歓喜天を祀る聖天様が有名なので、特別に、聖天堂にもお詣りをした。この寺は、鎌倉期の多宝塔があり、深山の趣もあるが、個人的に一番気に入ったのは、霧の中にたたずんでいたお迎え大師の姿だった。余裕があれば、ケーブルではなくて、正式に参拝してみたい寺だった。
画像

 六十四番 前神寺 八栗寺も神社のスタイルの本堂だったが、この寺は名前に「神」が付くぐらいなので、言われなければ、神社も見まがうばかりのたたずまいの寺だった。前神寺の山号は、石鉄山と書いて、いしづちさんである。石鎚神社の別当寺だったそうである。残念なのは、例によって、廃仏毀釈の影響があることだが、「森の奥」という意味では、一番にこの感じがした。この寺も、奥の院まで登ると、さらにイメージがアップするのではないかと、思った。
画像

 七十五番 善通寺 空海生誕の地に建つ、最も格式の高い寺である。総本山のお寺なので、京都にあるお寺のような、広さやふんいきがある。境内の、老松のたたずまいも素晴らしく、良い寺だ。今回、宿坊に泊まらせていただき、荘厳な雰囲気を体験することができた。
画像

 五十一番 石手寺 道後温泉に近く、国宝の仁王門があるので、観光客が多く、華やかな印象を受けた寺だった。三重塔や本堂などの建築物の、存在感があるので、お寺としての風格を感じた。参道の感じは、とても庶民的な感じもするので、松山の「浅草寺」のような感じだ。配布の、パンフレットは、なかなか参考になった。
画像

 第二十三番 薬王寺  駐車場が広く、一瞬、どこにお寺があるの、という感じの寺だった。ところが、派手な感じの瑜祇塔が見えてきて、お寺の場所がやっとわかった。最初のイメージは悪かったのだが、事前に景色が良いことを調べていた。いつもなら、お参りをして、朱印をいただけば、帰ってしまうのだが、景色の良いという、瑜祇塔まで、登ってみた。いい景色だ、と喜んでいたら、係の人が、上を見学するだけなら無料ですよ、と声をかけられ、せっかくなので、資料館にも入城して、瑜祇塔の上へ登ってみた。すると、さらに絶景が目に飛び込んできて、すっかりうれしくなってしまった。
画像

 第三十五番 清滝寺 実は、第一番の霊山寺は別として、シリーズとしての札所めぐりのスタートが、この35番清滝寺だった。最初からカルチャーショックが激しかった。と言うのも、いきなりの細いくねくね道を、延々と登って行ったので、対向車が来たら、どうしよう、とひやひやの連続だった。これからの、クルマ遍路の大変さを思って、気が重くなったのだが、88ヶ所を回ってみて、この寺が一番の難路だと思った。寺は、桜が満開で、眺めもとても良くて、良くも悪くも印象が強烈だった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック