花は咲く 天と地の鎮魂歌

 タイトルはもちろん、東日本大震災に関してである。「花は咲く」は東北に関係の深い4人のスケーターが、東日本大震災の復興の願いを込めて、滑ってくれた。「天と地の鎮魂歌」は、羽生結弦選手が、心を込めて、滑ってくれた。タイトルには出さなかったが、最後に、浅田真央選手が、同じく心を込めて「ジュピター」を滑ってくれた。
 実は、「キッチンが行く」という番組を見た。もともと、食べ物を扱う番組には、それほど興味はなく、たまに見ることはあっても、番組に登場する料理が食べられるわけでもないので、どちらかといえば、引いて見ていた。たまたま、新春最初の番組は、宮城県大崎市鳴子温泉が舞台だった。大崎市は、懇意にしている友人の出身地なので、たまたま興味があってみたのだけれど、いきなりの話しに、ショックを受けて、思わず涙が出てしまった。そのショックと言うのは、鳴子温泉の、観光客が、大震災前の半分しか戻っていない、という衝撃的な話だった。聞くところによれば、大崎市あたりは、揺れはもちろん大きく、被害もあったらしいが、その他の沿岸部などに比べれば、軽かったと聞いている。震災直後の大崎市は、高速で通過しただけだったが、恐らくはブルーシートがあったような気もする。話は変わるが、阪神・淡路大震災の1年半後に、神戸あたりを、復興の応援のつもりで、旅したことがある。確かに、仮設住宅はまだ健在で、その建物を見た時には、「衝撃」を受けた。しかし、神戸の市街地は、見事、と言うほど、復興が完了していて、影響がまだ残っているものは、一部の文化財や、裏道などだった。それに比べれば、毎年のように、東北に応援旅行している身としては、東北は余りにも復興が遅すぎるのに「衝撃」を受ける。
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福島県ならば、原発事故の風評被害で、観光客が減少しても、納得はできないが、その可能性あるかもしれないと思う。しかし、鳴子温泉郷などは、どう考えても、観光客が半分しか戻らない、と言うことは信じられない。
 A首相は、シニア層にばらまくお金を、アベノミクスの果実と称して、マクロ的にもミクロ的にも正しいと、うそぶいた。国会では、デフレを脱却したとか、的外れの論議をしているようだが、このような論議は、控えめに見ても、鳴子温泉郷の観光客の数が、震災前の80%に戻ってからにしてほしい。政府は、外国人観光客の、増加に躍起になっている。これは、日本と言う国が、一般的な日本人の感覚では、一等国なのに、観光の分野では、「二等国」に過ぎないので、伸びしろがあるに過ぎない。言ってみれば、人口減少の日本で、人出不足になっている事実を、まるで、アベノミクスの「成果」のように、言いつくろっていることと似たような話しだ。本筋の話しは、日本人による、日本国内の旅行が、少しでも維持できるかどうかが、問題なのである。減少はさびしいし、東北の話しに限れば、同じ日本人として、怒りを感じるほどだ。その意味で、NHKのスタイルは、歓迎できるが、ほとんどの日本人は、他人事に感じているのではないのだろうか。普通の日本人も、もちろん政治家も、東北を見捨てないでほしい。

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