怒りの16年度予算

 アベノミクスを、「アホノミクス」と揶揄することを、国会で質問していた代議士がいたが、どうも週刊誌的な表現は、聞いていてもあまり気持ちの良いものではない。自分は、アベノバクチと揶揄しているのだが、これはGPIFという、国民の年金のための大切なお金の大半を、博打に等しい、内外の株や、外国債券の購入に費やしているからである。若者は、もはや、年金には期待していないのかもしれないが、だからと言って、莫大な他人のお金を、博打に等しいことに遣ってよいわけがない。このような投資は、余裕のあるお金でやるべきであり、本来なら3割、最大に譲っても4割と言うのが、常識の範囲だと思うし、世界のほとんどの国も、そうだと思う。一番悪いのは、彼らを選択した国民であり、特に選挙に行かない若者自身かもしれないが、半ば自分には「他人事」ながら、怒りを感じる。アベノバクチで、気が付いたことが、もう一つある。A氏のやりたいことは「憲法改正」しかないことは、A氏の師匠だったK氏が「郵政改革」しかなかったことと、よく似ている。双生児と言っても良いくらい、同じだ。その目的のために、全てを捧げていると言っても過言ではない。はっきり言えば、本来、内閣総理大臣は、国民の全体の奉仕者であるはずなのに、国民のことなどは、1%も考えないで、自分の目的のためだけを考えているようだ。一番良い証拠は、目的が達したので、師匠の方はあっさりと、辞めてしまった。自分の考えでは、あれだけ、国民に支持された政権なのだから、もう少しは、汗をかいてもらっても良かったと思うのだが、目的が無い人には、虚ろなことだったのだろう。A氏は、3月2日の、国会答弁で「在任中に成し遂げたい」と明言したが、そんなことは、言われなくても、みえみえだ。友党であるK党の幹部は、「唐突な感じもする」と述べたが、まあ急ぎ過ぎであることは、100%間違いない。それはそれとして、「憲法改正」のためには、とりあえず、今年の参議院選挙で、何が何でも3分の2の勢力を獲得しなければならない。彼のやっていることは、全てが、このことを中心にやっていることを思えば、世の中が透けて見えてくるはずだ。
 順序は不同だが、維新の会の分裂騒ぎ。これは、橋下前大阪市長一派の改憲派を、何が何でも、3分の2の勢力に取り込みたい、政権の剛腕技がすさまじかった。軽減税率騒ぎ、何が何でも、K党の支持を取り付けなければならないA氏が、K党以外には、誰も望んではいない軽減税率を、無理やりに押し込めてしまった。また、先年度の、補正予算における、3万円ばらまき作戦もしかりである。そして今度は、衆議院の定数削減の、見苦しいJ党の抵抗である。もともと、13年度の通常国会で、やり遂げる「約束」だったのに、忘れたふりをしている。そして、アダムス方式まで認めながら、次の国勢調査などと、誰が考えても、赤ん坊がダダをこねているような騒ぎである。今ひそやかにささやかれているのは、消費税10%アップの延期である。前の総選挙では、10%アップの18ヶ月引き伸ばしを理由として、大切な国費の無駄遣いである、総選挙の暴挙を行った。何が何でも、参議院の3分の2作戦のためには、財務省の役人と、良識のあるごく一部の国民を除けば、みんなみんな喜びそうな、10%アップ再延期を理由に、衆参同時選挙を狙っていることは、明々白々の話しである。10%アップ再延期は、明らかなるアベノミクスの大失敗なのだが、例によって、良いことは自分の手柄、悪いことは外国の所為にして、弁舌さわやかにごまかしてしまうつもりに違いない。未来が、見えてしまうのも。怖すぎる話だが、ここ、ここに至って、いかにアベノバクチであるかが、分かろうというものである。
 アベノバクチよりも、本質をついているかもしれない命名は、アベノネコダマシかもしれない。アベノミクス第一弾の失敗を、覆い隠すために、華々しく打ち出したのが、アベノミクス第二ステージである「一億総活躍」という言葉だった。確か、第一の矢が、GDPを増やすこと、第二の矢が、女性の出産率を上げること、第三の矢が、介護離職ゼロだったかと記憶する。これらすべては、A氏の壮大な「3分の2作戦」のための、撒き餌なのだから、嫌になってしまう。一番良い例が、今年度16年度予算なのではないだろうか。「一億総活躍」がそうであるように、と言うよりも、そのための予算が16年度予算なので、誰もこのテーマなら、反対できないだろう、という大見得を切ったような醜さがある。そもそも、「一億総活躍」と16年度予算は、矛盾がありすぎる。先日、ブログ上で炎上した書き込みがあった。「保育所落ちた、日本死ね」という、センセーショナルな内容で、日本中話題になったのだが、国民に眼が行っていない、A首相は、どうやら、このことを御存じなかったらしい。それはいいとして、このブログが、匿名だったから、無視した、みたいな発言をしていて、怒りを覚えた。匿名だろうが、実名だろうが、内容に耳を傾けて、そこから、真実をたぐり寄せるのが、為政者の姿勢と言うものではないのか。
 自分が、大学生だった時に、名前は失念したが、当時のJ党有力政治家の講演を聞いた。今にして思えば、「所得倍増計画」の話しだったように思う。その話を聞いた時には、本当かな、という感じで、半信半疑よりも、不思議な感覚がした記憶が残る。あのころは、安保問題で、国論が二分した後の、モヤモヤした時期だったように思う。A氏が、この二番煎じで、「安保」の後は、国民所得増(正しい統計は、GNPからGDPに変わったが)と、考えたのだろうが、あまりにも安易なのではないだろうか。片や、何年も、必死で総力をあげて計画したプログラムと、「3分の2作戦」のために、ほとんど既存のモノを焼き直して、カモフラージュした「虚ろな言葉」とは、天国と地獄よりも違いすぎるような気がする。チラチラと、それなりの数字を予算の中に入れて、やってるぞ、と言われても、まごころが伝わってこないし、むしろ怒りの方を感じる。言ってみれば、イレモノ発想的に予算を付けて、別の言い方をすれば、アリバイみたいに予算を付けて、さもやってるぞ、と見栄を張られても、しらけてしまうばかりだ。本筋は、保育労働者や、介護労働者の待遇が悪すぎるわけで、ここを根本的に魅力のある待遇に変えることが見えてこないと、灯りが見えてこないと思う。匿名のブログの方の怒りが、分かろうというものである。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック