空白の十日間

 5月3日に、日本を出て、12日に日本に帰ってきたのだが、この間に、日本がすっかり変化してしまったように感じた。というもの、いつの間にか、東京オリンピックにかこつけて、憲法改正をするムードに、どっぷりと進んでいたからだ。19日には、この前哨戦とも思える、新共謀罪と思える、テロ準備罪法案が、可決されたのだが、アベべったりの、大阪維新の、ものの言い様は、余りにも異常に感じた。あの場面は、NHKでは、中継されなかったそうで、だとすれば、ほとんどの日本人は、「現実」を知らないままに、日々が過ぎていくのだろうが、余りにも、異常に感じたので、つい、反応は、ほとんどないのを承知の上で、ブログの筆をとった。
 森友学園スキャンダルの時から、もはや、大阪維新は、与党の、公明党よりも、アベべったり、と感じていたが、これほど、酷いものとは、正直に思わなかった。今の国会は、城攻めにたとえれば、巨大な城を、少数の勢力で攻めている状態なのだが、その少数の勢力を、卑怯にも、真後ろから攻撃する、と言うのだから、余りにも悲惨で、見てはいられなかった。戦国の時代ならば、それはそれで、あっぱれなのかもしれないが、現代の世の中は、もう少し、真っ当なやり方があるのではないか。少なくとも、与党が、野党の賛同も得て決めた、などと言われても、しらけてしまうからである。とにかく、真後ろから、「野党」のふりをして、「隠れ与党」するのは、やはり、選挙で、そのことを公言してから、やってほしい。是々非々などと、言う言葉は、信用できない。
 巨大与党が、絶対的に多数なのは、国民が選んだのだから、仕方がないと思う。だから、ある程度のことは、現実を認めるしかない。ただ、理不尽なことは、止めてほしい。その一つが、憲法改正の件だ。そもそも、現在の衆議院の選挙は、憲法改正など、封印して獲得したものである。世の中では、「法律に違反していない」ことが、錦の御旗になっていて、森友学園スキャンダルも、これで、消滅させた、と思っているかもしれない。それで、前々から、うすうす知る人ぞ知っていた、加計学園スキャンダルである。このことを、スキャンダル、というのは、まだ時期尚早なのは分かるが、結果だけを見れば、森友学園スキャンダルと、きわめて相似形である。一つは、錦の御旗「法律に違反していない」こと。きわめて近しい人が、不自然に、得をする構造になっていること。そのことに関して、頭の賢しらな役人が、筋書きを書いたことなどである。半世紀以上「不可能」だったことを可能にしたのは、首相の国会答弁を信じることにすれば、「鳥インフルエンザ」対策で、必要を感じた、はずだった。それにもかかわらず、「鳥インフルエンザ」に関して、非常に研究実績のある、京都産業大学を外して、「鳥インフルエンザ」に関して、全く実績のない、加計学園を選んだことだった。土俵に上がってから、ルールを変える、ことは非常に、ずるいやり方だが、今回は、このやり方で、獣医師の数が足りている四国を採用して、そうでない近畿を外した結果になっている。これは、初めから、結論が決まっていて、それに合わせて、ルールを変えた、ことは明白だろう。
 そもそも、現在進行している、憲法改正は、AYОの三者で推進していると思う。もちろん、Aはアベ氏、Yは新聞社、Оは大阪維新である。しかし、憲法改正に、前のめりになるのなら、絶対に、衆議院を解散すべきだろう。Y新聞は、マスメディアなのだから、メディアの矜持があれば、真っ先に、解散を主張するべきだろう。その上で、今のような、憲法改正ムードになるのなら、何の反対もしないつもりだ。
 メディアなどが、憲法改正に賛成か、反対か、などと、のー天気に聞くのは、あまり現実的とは、思っていない。一般論として、100年ぐらい経てば、憲法が時代に、100%マッチしないだろうコトは、当然の話である。アメリカの憲法などは、相当(2世紀半ぐらいか)に経っているわけだが、当然のこと、実質的な改正は、されてきたはずである。アメリカの憲法改正と、日本の、憲法改正論議の、根本的な違いは何か、というと、憲法を愛しているかどうかの、違いではないだろうか。日本の場合には、憲法改正に賛成か反対か、と聞く前に、憲法を愛しているか(もちろん、正しくは、憲法に対して、敬意を感じているか)、どうかを聞くべきだろう。その上で、賛成か反対かを聞いてほしい。そういう順序での質問ならば、憲法改正には「賛成」である。しかし、いきなり、賛成か、反対か、と藪から棒に聞かれれば「反対」と答える。要するに、この問題は、このくらい、微妙な問題なのに、メディアは、無神経すぎると思う。しかし、その前に、ぜひ、解散をするべきだろう。

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