藤井聡太ニュース、直虎、捨石

 腐っても鯛なのか、藤井聡太は、非公式戦で、公式戦で3連勝している相手に、非公式戦で、完敗したのだが、それでもニュースになるのだから凄い。非公式戦と言うものは、大相撲でいえば、本場所に対して、花相撲なので、相撲の場合に、明らかに、力の入れ具合が違うのだが、盤ゲームでは、どうなのだろうか。自分の感じでいえば、現在の囲碁界の絶対王者である、井山六冠も、非公式戦では、しばしば負けているような印象がある。Y新聞によれば、今年は、聡太効果で、子ども将棋教室が盛況との報道もされていた。そして、今回は、公式戦4敗目の、棋王戦敗退も、写真付きで、大々的に報道されていた。もっとも、はじめての一流A級棋士との対戦で、完敗した、という内容だった。しかし、ついに、NHK杯では、9月3日に、地上波での生放送が実施されるという、ビッグニュースが飛び込んできた。この日は、残念ながら、自分自身の、碁大会に出席の予定なので、ライブで、観戦できないのが、残念である。個人的なことばかりで恐縮だが、今度の週末に、都中囲の湯河原合宿に参加してきた。碁の合宿でも、やはり藤井聡太は、話題にはなっていた。やはり、囲碁界にも、聡太ばりの、スターが欲しい、という意見が多かったが、正直なところ、それには悲観的である。まずもって、藤井聡太は、大震災以前の、石川遼、大震災後の羽生弓弦級の国民的アイドルになってしまったからで、次のアイドルも、別の世界から現れる予感がするからである。それでも、囲碁界の竜虎こと、芝野虎丸七段と大西竜平三段の宣伝は、しておいた。虎丸の方は、活躍ぶりもあって、かなり知られていたが、竜平の方は、まだまだ無名に近かったが、両者にはとにかく頑張ってほしい。竜虎のニュースとしては、虎丸が王座戦挑戦者決定の最後のヤマまで登り詰めた。しかし、相手が、すでに十代の巨峰として君臨している感じの一力遼七段なので、結果も内容も見ものである。
 今回のタイトルは、「直虎、捨石」にした。将棋の世界にも、歩を突き捨てる、捨て駒、というテクニックがある。聡太の将棋では、飛車を切って、勝利をつかんだ、大胆さが、話題になっていた。将棋の捨て駒は、テクニックだと思うのだが、囲碁の、捨石は、どちらかと言うと、戦略である。囲碁が、経営に役立つ、と言われるのは、このような戦略があるからだが、内容はなかなか高度である。今回の、湯河原合宿においても、捨石の話題が二つあった。一つは、知人のKさんの碁なのだが、大石を捕獲して、本人はニコニコ、碁も勝っていると思いきや、並べてみたら、大差で負けていた、というものである。将棋と囲碁の違いは、将棋は負けると、ボロボロの感じになるのだが、囲碁は、勝負に負けても、結構、ご機嫌で、終わることができることだろう。余談ではあるが、碁の世界には、碁に負けても、半コウには負けるな、と言う言葉がある。勝負の上では、半コウと言うものは、最小の価値しかないものだが、たかが半コウでも、必死に戦って勝てば、それなりにうれしい気持ちになるものである。もう一つの話題は、自分自身の碁だった。全体的には、内容的に満足できる碁が多く、それこそご機嫌だったのだが、一つ残念な碁があった。合宿に、師匠として、参加してくださっている、アマ女子強豪のK先生がいる。三子で、教わったのだが、自分の捨石作戦が、全く通じないで、結果だけ言えば、只で、取られたようなことになり、自分の実力不足を痛感させられた。そしてこの日は、日曜日で、大河ドラマ「直虎」があった。まことに壮絶なシーンで、大河ドラマ史上にも、必ずや残る名場面だったのだが、見逃した方は、再放送を、ぜひ観てほしい。「直虎」には、ところどころに、囲碁シーンが出てきて、誰かが監修をしているらしく、本格的な形をしていたのだが、この日のテーマが、まさに「捨石」であり、実際にも、白い蛤の白石が、重要な小道具としていた。そして、この日の最後の場面にも碁盤が出てきて、ドラマの中で、壮絶な捨石となった、小野但馬の守直次の辞世「白黒を つけむと 君を 一人待つ 天伝う日ぞ 楽しからずや」が、紹介されていた。というわけで、捨石が登場したわけである。囲碁用語は、囲碁を知らない人でも、知らないで使っていることも多いのだが、この日の別のビデオでは、ゴルフのヨセが、囲碁用語から来ていることを知った。布石などと言う言葉も、100%囲碁用語である。
 合宿の場所は、囲碁や将棋の合宿所として有名な、「杉の宿」だった。道場みたいな、広間には、囲碁や将棋関係の先生方の色紙が、びっしりと並べられていて、壮観だった。いつもは、囲碁界の色紙しか、見ないのだが、今回は、話題性もあるので、将棋界の色紙にも目を通したのだが、当然と言えば、当然だが、藤井聡太の色紙は無かった。一人印象的だったのが、大内九段の色紙だった。数年前の、囲碁・将棋チャンネルの「ザ・パッション」に、渋い男性が和服で登場していて、どこかで見た顔だな、と思っていたら、将棋の大内九段だった。今年、残念ながらお亡くなりになり、心から哀悼を表したいと思います。あの世でも、きっと好きな碁を打っているかと思われます。

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