こんな時に旅行かよ 国立人類学博物館 メキシコツアものがたり④

昼食は、近くのホテルのレストランでとった。メキシコと聞かれて、多くの人は、何を連想するのだろうか。一つは、ソンブレロという巨大な帽子と、甘い恋の音楽である、マリアッチだろうかDSC00352マリアッチ.JPG。実は、この二つの体験を、昼食のホテルで、ミニ体験をした。もう一つ、メキシコ名物に、トウモロコシの粉で作ったトルティーヤと、これに具材を乗せた、タコスがある。T氏によれば、タコスは複数なので、一つ食べるのは、タコとのことだが、牛肉を乗せた、タコを食べたDSC00354.JPG。特別においしいものでもないが、唐辛子の香辛料を上手に加味するのが、ポイントかと思った。昼食後、大都市のメキシコシティへ戻った。遅い午後の見学は、メキシコの誇る、国立人類学博物館だった。オリンピックの年、というから、随分と年季を重ねた施設だが、今をもってしても、なかなか斬新な造りの博物館だった。広いエントラスには、蛇とジャガーの壁画や、古のメキシコシティの想像画が飾られていた。博物館の本体は、二階立てで、我々の目的は、すべて一階で、マヤとアステカだけを見学した。古いメキシコ史の知識だと、「マヤに始まり、アステカで終わる」のだろうが、少しでも、メキシコ史をかじれば、文明の母オルメカも見たいし、テオティワカンも見たいし、マヤに影響を与えた、トルテカも見たいと思うのだが。DSC00365神殿中.JPG
まずは、マヤ文明を見学した。T氏は、マヤ文字に造詣が深いらしく、マヤの王様のレリーフの説明を、事細かに教えてくれたのだが、余りにも専門過ぎて、消化はやや不良だった。確か、1300年前のリレーフ(マヤ古典期の暦は、すべて解読されているので、正確な西暦に換算できる)の王様の名前は、ローマ字の、Tの字に、マヤ神聖文字で書かれているのだが、Tの字そのものも、また文字である、という解説をしていた。DSC00360王のレリーフ.JPGマヤ文字は、表意文字と表音文字とがあるので、漢字とひらがなを使い分ける日本人には、得意分野らしい。翡翠の面が発見された、パレンケのピラミッドの写真があった。マヤのピラミッドは、自然に壊れたものなので、出来るだけ、本物の石材で修復している、とのことだった。興味深いのは、マヤの王様の顔の形で、ありえないほど、いびつなのだが、実際に墓が発掘され、骨を調べたら、そのような形をしていた、との解説だった。どうやら、ジャガー信仰が強いので、幼少のころから、頭蓋骨の形を、ジャガーに似せたのではないか、とのことだったが、インカにも似たような話があったような気がする。次に、この博物館で、最も有名な、翡翠の王様の仮面を見学した。DSC00374翡翠の仮面.JPG自分の持っている、レクラン版「世界の美術」の中にも載っている、有名なものだが、顔の表情が、やや違って見えた。実は、二度ほど、「整形手術」をしたらしく、もちろん、現代のものが、一番本人の顔に似ているらしい。この作品は、仮面だけではなくて、手先などにも、翡翠が使われていて、身長が180cmもある、巨人でもあったようで、当然の話し、超人でもあったのだろうと、想像した。ここには、発見当時の、墓のレプリカもあり、なかなか良くできていた。ちなみに、アステカやインカは、黄金を重要視したが、マヤは、翡翠を重要視したらしいので、玉を尊んだ中華の文化にも、似ているようで、面白かった。ここには、有名なチチェン・イツァから発見された、チャック・モールが、展示されていた。DSC00377〇.JPG現代では、チャック・モールが、トルテカから伝えられたことは、承知のことなのだが、そもそもチャック・モールそのものが、マヤ語であるように、発見当時は、マヤのものとしての、インパクトがあったのだろうと、推測した。マヤの次は、アステカを見学した。正面に、巨大なジャガーの像があり、存在感を見せていた。DSC00380ジャガー.JPGそれにしても、ジャガーは、新大陸では、最強の動物らしく、マヤアステカに限らず、南米でも、崇拝の対象らしいので、旧大陸の、ライオン(獅子)にも似ているようで、してみれば、人類というものは、さほど、考えが似ているようで、興味深い。ここで、一番有名なものは、「アステカの暦」と言われる、レリーフだが、正しくは、暦ではなく、神像だという説明だった。DSC00386暦.JPGただし、一種のカレンダーでもあったらしいが、正確には、もう一つの歯車にあたる暦が無いと、正確な年代が分からないとも、話していた。ここには、巨大で怪奇な地母神の像があるのだが、こちらの説明はなかったので、写真だけで、素通りすることになった。DSC00385.JPG世界には、数多くのヴィーナスがあると思うのだが、ここの地母神ほど、怪奇で醜いヴィーナスはないと思うのだが、素通りなので、考えをめぐらす時間はなかった。説明が熱心なので、フリータイムはほとんどなかったが、ぜひ見たかった、オルメカの巨大石頭DSC00378〇.JPGは、移動の途中で、見ることが出来たので、良かった。最後に、お土産店を覗いたら、待望のピンバッジがあったので、国旗のモチーフと、神像のモチーフの二つをゲットした。

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