斑鳩三塔(法輪寺、法起寺)逍遥 十津鯨紀古都の旅⑭

 法隆寺の拝観を終えたのは、11:30ごろだった。これは、ほぼ想定の時間だったので、斑鳩の三搭を巡ることにした。近くに、地図があったが、方向が現実と違うので、あまり役に立たなかった。何とか、法輪寺・法起寺への道標を見つけて、歩き出した。春とはいえ、真冬のように寒かった。「夢違い」というカフェがあったので、即ホットコーヒーを頼んだ。ミルクを入れますか、と聞かれたので、味を確かめてからにしたい、と話したら、ミルク付コーヒーと、ブラックコーヒーとは、粉が違う、と説明されたので、両方を頼んだ。ミルク付は、苦みを強調した味だったが、正直に話せば、ブラックコーヒーに、ミルクを入れるのが、美味しいように感じた。とにかく、カフェで、コーヒーブレイクをしたのは、とても良かった。法輪寺へ向けて歩き出したのだが、途中の斑鳩の道に、新建材の住宅がボコボコ立っていたのには、正直がっかりした。日本に、景観という文化が存在していないことは悲しい現実である。蓮華畑の向こうに三重塔が見えてきた。
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境内には、自由に入れるし、そばには桜も咲いていたので、ここで法起寺へ行く選択もあったが、仏像を拝観することにした。専門的な話をすると、法輪寺は法隆寺と同じく、向かって左に塔、右に金堂、奥に講堂、という伽藍配置になっている。
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法輪寺は、講堂が収蔵庫として機能していて、飛鳥時代・平安時代の仏像が、ずらりと並んでいて、壮観だった。中央には、講堂の本尊だった十一面観音像が立っていた。
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4mもある杉材の像で、特に下の方は、杉材らしい木目がはっきりしていた。脚と裳とが一体化したデザインだが、下半身がしっかりと造形されていたのが印象的だった。向かって左隣りには、見るからに法隆寺仏像と瓜二つの、いかにも飛鳥時代という感じの薬師如来坐像があった。木造なのが、不思議な気がした。また右隣りの像は、虚空蔵菩薩とあるが、一目で観音様ではないか、と感じた。パンレットにもそのように書いていた。この、収蔵庫を兼ねた講堂は、後ろにも回って、見学できる構造になっていて、何よりも、ガラスケースではなくて、直接に拝観できたので、気持ちが良かった。最後に、斑鳩三塔の最後である、法起寺へ向かった。こじんまりした伽藍だが、世界遺産の寺であり、拝観料は300円だった。
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かつて、若き日に訪れたのだが、その時には、ただ古い塔があっただけの記憶しかないのだが、その頃の方が、風情はあった様な気がする。ただし、それは、感傷にすぎないのかもしれない。ここから国道24号沿いに帰っていたら、バイキングの店があった。時刻は13時過ぎていたので、ランチにした。

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